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官公庁入札組合ノウハウ

KNOW-HOW

入札の物品と役務の違い

2023.05.24

入札の基本的な説明

入札は、官公需や民間企業などが必要とする物品や役務を購入する際に、事前に選定した複数の企業や団体から提案を募り、最適な条件で契約を結ぶ手続きです。このプロセスは、透明性と公平性を確保しながら、コスト効率の良い取引を実現するために広く採用されています。

物品と役務とは

官公庁や地方自治体における入札の対象には、物品(商品)または役務(サービス)の提供があります。入札における物品と役務は、それぞれ提供するものが異なる点で違います。

 

物品とは、

具体的な商品のことであり、例えば、コンピュータ、机、車、紙、備品などが挙げられます。物品とは、一定の形状・構造を持つもので、所有権を譲渡することができるものを指します。例えば、建物、車両、機械器具、事務用品なども物品に該当します。官公庁から地方自治体まで必要な備品は様々で場合によっては特殊な備品を発注する省庁などもあります。

 

役務とは、

一般的には人や企業が提供するサービスのことを指します。例えば、コンサルティングサービス、清掃サービス、警備サービスなどが役務に該当します。具体的な商品ではなく、何らかの作業、手続き、サービス、または業務の提供を指します。例えば、建築、設計、清掃、ITコンサルティング、法律相談、マーケティングなどが役務の例です。デザイン東京事業協同組合では、主に情報処理という業務の分野で入札を行っております。ホームページ制作やシステム開発などさまざまな入札案件があります。

物品と役務の適切な理解の必要性

物品と役務の違いを理解することは、入札プロセスにおいて極めて重要です。それぞれの特徴を正確に把握し、適切に区別することで、入札参加者はより効率的に、かつ適切な提案を行うことが可能になります。物品入札は具体的な製品や商品を対象としていますが、役務入札はサービスや作業の実施を対象としています。これらの基本的な違いを把握することは、発注側と受注側双方にとって、適切な契約形態の選択、リスクの最小化、および互いの期待の明確化につながります。物品と役務の入札参加手順を適切に進めるためには、発注機関のルールや手続きの要件に精通し、提出文書の正確さを保証することが不可欠です。また、物品・役務の違いを正しく理解し、それぞれに適した準備と手続きを行うことが、成功的な入札のための鍵となります。

 

入札について、

入札においても、役務と物品の区別することは重要になります。

役務の場合は、提供するサービスの内容や品質、提供する期間、価格などが主に評価されます。

物品の場合は、品質や数量、納期、価格などが主に評価されます。ただし、物品に関しても、一部の入札では設置や取り付け作業などが必要な場合があり、その場合は役務と同様にサービスの提供能力も評価されます。

 

入札の際には、提供する物品または役務が何であるかが明確にされ、その詳細な内容や性質が記載された入札書類が提出されます。これに基づいて、入札者が審査を受け、最も適格な入札者が落札することになります。

また入札する際には必要書類の提出があり、それには実績などの提出を求められる場合がございます。そのため、今行っているメインの事業を地道にコツコツと伸ばしていくことも落札しやすくする方法の一つです。

加えて、入札参加資格の取得や仕様書の詳細な分析など、入札に際して必要な手続きについても、物品と役務の違いを意識しながら適切な対応を行うことが重要です。これにより、物品・役務共に、適正な評価を受け、成功の確率を高めることができます。