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官公庁入札組合ノウハウ
KNOW-HOW
官公庁などの入札するために必要こと
2023.04.21
官公庁などの入札するために必要ことってなんでしょうか。
入札に参加するために必要な条件は案件よって様々ですが、発注者が定める要件に基づいて案件などの設定がされています。
一般的に、入札に必要な要件には以下のようなことが含まれていたりします。具体的には業種や案件ごとに変わるため、会社の業種によって内容を見極めていく必要があります。
◼入札情報
入札に参加するためには、まず入札書類を入手する必要があります。これは官公庁や入札を主催する機関から提供されます。入札公告や入札資料には、入札の詳細や提出書類、応募資格などが記載されています。
官公庁の入札に参加するためには、いくつかの準備と手続きが必要です。以下は、入札に参加するための主なステップと必要な準備です
1. 企業登録と認証
- 企業登録:入札に参加するためには、まず政府の電子調達システム(GEPSなど)に企業として登録する必要があります。これには、企業の基本情報、連絡先、事業内容などを提供します。
- 認証:登録後、必要な資格や証明書を提出して認証を受ける必要があります。これは、入札に参加するための基本的な要件です。
2. 入札情報の収集
- 入札公告の確認:GEPSや官公庁の公式ウェブサイトで公開されている入札公告を定期的に確認し、関心のある案件を見つけます。
- 検索機能の活用:キーワードやカテゴリ、地域、機関などで絞り込み、適切な入札案件を探します。
3. 入札書類の準備
- 入札書類の作成:入札公告で指定された形式に従って、必要な書類を準備します。これには、入札書、技術提案書、価格提案書、企業の実績や能力を示す資料などが含まれます。
- 見積もりの提出:求められる見積もり書を正確に作成し、提出します。
4. 入札への参加
- 電子入札システムの利用:多くの場合、入札書類の提出や見積もりは電子入札システムを通じて行われます。システムの操作方法を事前に理解し、適切に利用します。
- 入札期限の厳守:入札書類や見積もりは、指定された期限内に提出する必要があります。期限を過ぎると入札に参加できないため、注意が必要です。
5. 質疑応答
- 質問の提出:入札公告に関して不明な点があれば、質疑応答の期間内に質問を提出できます。質問はオンラインで受け付けられることが多いです。
- 回答の確認:官公庁からの回答は全ての入札参加者に共有されるため、これを確認して入札書類を修正・補完します。
6. 入札結果の確認
- 結果通知:入札の結果は、電子調達システムや官公庁のウェブサイトで公開されます。落札企業には直接通知が届く場合もあります。
- 契約手続き:落札した場合、官公庁との契約手続きを進めます。契約書の締結や必要な保証金の支払いなどが含まれます。
◼業務実績
入札するために必要な実績は、その業務に関する過去の実績です。具体的には、過去に同様の業務を実施した実績や、同様の規模や難易度の案件での実績などが該当します。過去に入札に参加し、落札や実績を積んでいるかも評価されますので、同様の案件での成功経験や実績があると、信頼性が高く評価される傾向があります。
入札書類には、業務実績に関する情報を記載する欄があります。この欄には、業務の種類、実施年月日、金額、受注先などの情報を記載することが一般的です。また、業務実績に関する書類を提出することが求められる場合もあります。
ただし、実績がない場合でも入札に参加することができます。その場合は、業務内容や企業の強み、技術力や経験などについて、できるだけ具体的に記載することが求められます。
◼資金力
発注される業務に必要な資金力があることが求められる場合があります。資金力には、自己資本比率、流動比率、総資産額などが含まれます。契約履行保証金は、入札に落札した場合に契約を履行するために支払うもので、工事などが完了した後に返金されます。これらの保証金の額は、入札案件の規模や内容によって異なりますが、数百万円から数千万円程度が一般的です。また、入札にかかる経費や、契約後の運営に必要な資金なども考慮して、事前に資金計画を立てる必要があります。
◼技術力
発注される業務に必要な技術力があることが求められる場合があります。その業務に必要な技術に関する知識や経験、実績などが該当します。例えば、建設業界であれば、建設工事に必要な技術に関する知識や、施工管理に関する経験、建築設計に必要なスキルなどが重視されます。
技術力を示すためには、業務実績に加えて、資格や技術認定、技術評価書、業界団体の認証などを取得していることが有利となります。また、技術力を示すためには、具体的な技術的課題に対してどのような解決策を提供できるかを示すことも重要です。資格や認証も有利になる実績の一つ。業界での資格や認証、特許なども実績として評価されることがあります。特に技術的な分野では、資格や認証が入札参加の条件となることがあります。
なお、技術力以外にも、経営状態や信用力など、企業としての総合力が求められる場合もあります。そのため、入札に参加する前には、入札書類に明示されている条件や要件をしっかりと確認し、必要な情報を準備することが大切です。
◼法令遵守
法令や条例などに違反していないことが求められる場合があります。政府調達に関する法律や条令、個人情報保護法、労働基準法、税法など、様々な法令が関係してきます。
具体的には、環境法や労働法などの法令遵守状況が審査の対象となることがあります。また入札に関連する法令に従い、正確な情報提供や手続きを遵守することが必要です。入札に参加するためには、企業登録や入札資格の取得など、さまざまな手続きが必要になります。これらの手続きに関しても、法令に則って適切に行うことが必要です。
入札においては、法令遵守を確認するために入札書類に「確認事項」が設けられることがあります。この中には、入札者が法令に違反していないことを証明するための書類提出などが求められることがあります。仮に違反してしまった場合は入札参加資格が剥奪される場合がありますので注意しましょう。
以上のように、入札に参加するためには、法令遵守が非常に重要となります。法令遵守を守りながら入札に挑戦し、公正かつ透明な調達が行われるように努めることが求められます。入札主催機関や案件によって異なりますので、入札書類や公告に記載された条件や要件をよく確認することが重要です。実績が求められる場合は、過去の実績や業績をしっかりとアピールすることが重要です。
◼その他の条件
業務内容に応じて、その他の条件が設定される場合があります。例えば、地域密着型の業務に対して、地域に拠点を持っていることが求められる場合があります。
これらの条件は、発注者が定めるため、入札参加資格は案件ごとに異なります。入札書類の公告や説明会などで確認することができます。
これらの要件に加え、入札に参加する前には入札のルールや手順について事前に調査することが重要です。入札に参加する前に十分に準備し、正確かつ迅速に対応することが、入札の成功につながることがあります。
上記の準備がそろって初めて官公庁や他の入札主催機関での入札に参加する準備が整います。
具体的な案件によって手続きや要件は異なる場合がありますので、入札書類や公告を詳しく確認することが大切です。