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官公庁入札組合ノウハウ
KNOW-HOW
調達サイトから電子調達システムをつかうメリットを解説します
2023.11.09調達サイトとは何ですか?
調達サイトは、入札情報サービスシステムと電子入札システムを組み合わせて電子調達と呼ばれます。入札情報サービスは、いつでもどこでも入札に関する情報をインターネット上で発信するシステムで、入札の公告や結果などを閲覧できます。電子入札システムは、インターネットを通じて入札が可能な仕組みで、民間認証局の認証によりなりすましや不正を防ぐように工夫されています。新規中小企業者向けには、WEBサイトに登録することで各府省や地方公共団体との官公需取引の機会を提供しており、業者検索の対象となります。
調達ポータルを使うメリットは?
1. 調達情報や事業者情報など、入札や契約に必要な情報を効率的に収集できます。
2. 個人事業主や電子委任状を登録した代理人は、マイナンバーカードを使用して利用者登録が可能です。さらに、H31.1以降には入札や契約業務もマイナンバーカードを活用して実施できるようになっています。これにより、セキュアで効率的な取引が可能となります。
電子調達システム(政府電子調達(GEPS))とは
政府電子調達(GEPS)は、電子調達システムの一例で、政府機関や公共機関が調達業務を効率的かつ透明に行うために導入されたシステムです。このシステムは、インターネットを活用して入札や契約プロセスを電子化し、従来の紙ベースの調達手続きを置き換えることを目的としています。政府が行う「物品・役務」及び「一部の公共事業」 に係る一連の調達手続をインターネット経由で電子的に行うことができるシステムです。
GEPSの読み方は?
これまで「物品・役務」の入札業務は一部の府省などで電子化されていましたが、政府電子調達(GEPS/ジープス)を活用することで、「物品・役務」および「一部の公共事業」に関する入札、契約、請求など、一連の業務を効率的に電子処理できるようになります。
【利用者の声】
•特に高額な契約において、印紙税が不要であることが、大幅なコスト削減に繋がります。
• 社内決裁が電子ファイルの閲覧で済むため、リモートワークなどにも対応し、極めて効率的になりました。
• 電子契約への移行により、紙の用意やスキャン作業が不要となり、事務作業が軽減されました。特に、同じ期間に複数の案件に対応する際に、事務時間の短縮に寄与しています。
• 入札・契約担当部門上長の方針により、電子契約への移行が決定されました。企業全体としても、電子契約の導入を進めています。
■各府省等における電子調達システムの積極的な活用と電子契約の利用メリット
• 電子契約の利用が拡大する中、そのメリットがより広く認知されています。
• 調達手続きにおいては、GEPSの利用が標準的な行政手続き方法として推奨されています。
• 現在、各府省等では電子契約の促進に向け、積極的な取り組みが進められており、2022年度12月末時点では7組織において利用率が50%を超えています。
入札はなんのため?
「入札」の主な目的は、「競争の機会を確保」し、誰でも公平に参加できる状況を整えることです。 公的機関が入札を行うことで、契約相手を公平かつ透明に選定でき、価格競争を通じて経済的な効果も得ることができます。また、中央省庁や地方自治体の仕事を受注する際には、その資金は税金から提供されています。
1、競争の機会確保
入札は競争の機会を確保する手段となります。複数の事業者が入札に参加できることで、最も適切で優れた提案を出した事業者が選ばれ、競争が促進されます。
2、価格競争による経済的な利益
入札においては価格も競争の対象となります。事業者は最も競争力のある価格を提示する必要があり、これが契約の授与に影響を与えます。これにより、公的機関は効果的な予算運用が可能となります。
3、質の向上
競争のプロセスにおいて、提案者は品質向上や革新的な提案を行う動機が生まれます。これが結果的にプロジェクトやサービスの質の向上に繋がります。
<まとめ>
電子調達ポータルや入札を行うことで競争の機会を確保し、公平かつ透明な選定を実現する手段です。公的機関が入札を行うことで、契約相手の選定が公正になり、価格競争によって販路拡大や経済的なメリットも期待することできます。このプロセスを通じて、誰もが均等な機会を持ちビジネスチャンスを得ることが出来ます。